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東海愛知新聞

事業中止が決定

桜城橋上と橋詰広場の整備運営

岡崎市は22日、桜城橋橋上広場と同橋北東の橋詰広場(旧豊川信用金庫岡崎支店跡地)の整備運営事業が中止になったと発表した。市と基本協定を締結した企業グループから20日に事業中止を通告する文書が提出された。(横田沙貴)

市公園緑地課によると、企業グループは2020年2月に選定された三菱地所株式会社を代表企業に、株式会社三河家守舎、サンモク工業株式会社株式会社オープン・エー小原木材株式会社(選定後に追加)で構成。橋の上には屋根付き休憩施設や飲食店、橋詰広場にトイレや売店、飲食店などが計画されていた。

しかし、新型コロナウイルス禍で出店店舗の調整が難航した。同年10月の市長選での現職落選なども影響し、計画が長期にわたって中断。利便性が高いとされる橋上の休憩所と橋詰広場のトイレについては市が22年3月に設置した。

代表企業の三菱地所は同時期に太陽の城跡地(同市明大寺本町)の民間収益施設(ホテル)事業にも参加していたが、長引くコロナ禍や戦争に伴う世界情勢の不安定化、物価高、市の度重なる方針転換といった複合的な要因から先行きが見通せず、今年2月に撤退を表明。この影響で、桜城橋と橋詰広場での事業も撤退を判断した。

公園として扱われる桜城橋上と橋詰広場の事業は、PFI(民間資金活用による社会資本整備)の一種で、自治体などから委託された事業者が公園内で売店や飲食店など公園利用者の利便性向上を図る施設を営業でき、その収益を公園の整備や維持管理に活用できる仕組み「Park―PFI」で実施する予定だった。

なお、基本協定を21年9月に締結済みのため、公募時の次点グループには交渉権はない。今後の展開は22日時点で未定。

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