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東海愛知新聞

六名雨水ポンプ場完成

水害対策の一助に

岡崎市六名、江口両地区周辺の洪水災害対策のために2009(平成21)年度から13年にわたって整備が進められてきた同市六名本町の「六名雨水ポンプ場」が完成した。4月1日からの運用開始を前にした3月28日、隣接する同市体育館で完工式が行われ、地域住民らは水害対策の一助となる念願の施設完成を祝った。(横田沙貴)

市内で9カ所目となる雨水ポンプ場は、鉄筋コンクリート造りで地上2階、地下1階建て。計画排水区域は六名、江口両地区の51ヘクタール。隣接する六名貯留池に一定以上の雨水がたまると、自動的にポンプが作動して最大毎秒8立方メートルの雨水を、全長773メートルの地下水路に流して乙川に放出する。住宅地という立地に配慮し、ほかのポンプ場で使われているディーゼルエンジンより振動や騒音が少なく、市内のポンプ場では初導入の「ガスタービンエンジン」の原動機で動かす。

六名、江口両地区では雨水を占部川へ放水しているが、元々雨水が集まりやすい地形で河川の状況や排水能力不足などから、たびたび浸水被害が発生。05年に雨水を一時的にためる六名貯留池が完成したが、降雨中に放水できないため00年の東海豪雨、08年の「平成20年8月末豪雨」など過去5回満水になり、浸水被害が発生。09年度に六名雨水ポンプ場の整備事業が始まり、16年度に着工。約6年の工事期間を経て完成した。事業費は約66億3800万円で、約半分は国から補助を受けている。

完工式では中根康浩市長ら関係者の式辞や、計画区域内が校区になっている同市立竜海中学校吹奏楽部の演奏、テープカットなどが行われた。また、式後は近隣の総代ら向けに見学会も開かれた。

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