市長自ら塗り直し
岡崎東公園の恐竜モニュメント
岡崎市の 内田康宏市長(72)が16日、東公園恐竜広場にある恐竜のモニュメントの塗り直しを行った。設置から10年がたち、色落ちしてきていることを懸念して志願した。高所作業車に乗り、色を補った。 (犬塚誠)
設置から10年
モニュメントは内田市長が1期目の2015(平成27)年3月以降に設置された。地元の篤志家からの寄贈だったが、近年は色落ちが発生。内田市長は昨年10月の市長選挙当選直後から塗り直しの必要性を訴え続けていた。
市は内田市長の意向をくんで、昨年10月下旬から補修作業を進めてきた。日頃の業務の合間を見て、市公園緑地課の髙橋伸幸さん(55)が担当。これまでに、全11体のうち3体の塗り直しを終えた。
「個人ではしごを持っていって塗り直したいぐらいだ」と事あるごとに話していた内田市長。安全上の観点から、髙橋さんが実施している補修作業に参加する方向で調整が進み、天候に恵まれたこの日に実現した。
塗り直したのは、中心となる「ティラノサウルス」。高さ4.5メートル、全長12メートルあり、内田市長はヘルメットと安全帯を着けてゴンドラから作業した。40分ほどかけて、顔半分の範囲に茶色の塗料を塗っていった。
ティラノサウルスの補修は5月中に終わる見込み。他のモニュメントも順次作業を進めていくという。内田市長は「ようやくできた。満足感がある。今後は修繕ボランティアの募集も検討したい」と述べた。