ジェイテクトSTINGS ホーム岡崎で連勝
SVリーグCS準決勝進出
バレーボールの国内最高峰リーグ「SVリーグ」男子の2024―25シーズンチャンピオンシップ(CS)のクオーターファイナル(QF、準々決勝)が18、19の両日、岡崎中央総合公園武道館で開かれ、ホームのジェイテクトSTINGS愛知(レギュラーシーズン4位)が東京グレートベアーズ(同5位)に連勝し、25日からのセミファイナル(SF、準決勝)進出を決めた。次戦は同1位の強敵・大阪ブルテオンとAsue大阪アリーナで対戦する。(竹内雅紀)
昨年10月に開幕したSVリーグ男子は10チームが参加。ホーム&アウェー方式で44試合戦い、上位6チームがCS(トーナメント方式・2戦先勝)に進出した。今季からホームタウンを岡崎市、ホームアリーナを岡崎中央総合公園総合体育館(体育館と武道館)にした愛知は26勝18敗で4位。QFでは、今季5勝1敗と相性の良い東京と対戦した。
QF初戦は金曜午後6時5分に試合開始。18日は2287人が詰め掛け、選手に声援を送った。愛知は2セット連取後、東京の戦略変更でリズムを崩し3セット目を落とした。しかし、けがから戦列復帰した宮浦健人選手らが躍動し、4セット目を奪取。3―1で勝利した。
2戦目も2487人が大きな声援を送った。愛知は1セット目こそ落としたが、2〜4セット目を粘りのプレーで取り、3―1でSFに駒を進めた。
チームには2025年の日本代表登録メンバー6人が所属。髙橋健太郎、関田誠大、宮浦のパリ五輪出場3選手のほか、高橋和幸主将ら3選手が名を連ねる。また、米国、ブラジルでの代表経験がある外国人2選手もおり、タレントぞろい。
試合後の記者会見で、ミハウ・ゴゴールヘッドコーチは「序盤は体育館、途中から武道館に試合会場が移り、サーブが入らず苦戦した。チームには負担がかかったが、ファンは素晴らしかった」と半年間にわたったホームの試合を総括した。高橋主将は「熱狂的なファンが多い。楽しく面白くバレーボールができる環境をつくってくれた皆さんに感謝したい。この思いをSFにぶつけたい」と締めくくった。
愛知が次に対戦する大阪ブルテオンとは、今季1勝5敗と分が悪いが、QFでの勢いそのままで短期決戦に臨む。もう一つのSFはサントリーサンバーズ大阪(2位)と、QFを連勝したウルフドッグス名古屋(3位)の対戦。SF両試合とも大阪勢と愛知勢の対戦となる。
SFの結果次第ではファイナル(5月3、5、6日・有明アリーナ、ららアリーナ東京ベイ)で、愛知と名古屋の“愛知ダービー”の可能性もある。SVリーグ初代王者の座を懸けた4強の争いは佳境を迎える。