国の文化財指定を報告
滝山寺鬼祭り保存会 「今まで通り続ける」
岡崎市滝町の滝山寺で毎年2月に開かれる「滝山寺鬼祭り」が3月28日付で国の重要無形民俗文化財に指定されたのを受けて、同町民でつくる鬼祭り保存会の関係者が4月22日、市役所で内田康宏市長に報告した。
鬼祭りは鎌倉時代に始まったとされ、天下太平や五穀豊穣を祈る祭り。たいまつを持った若者らが祖父面、祖母面、孫面を着けた3人を追いかけ、本堂全体が火に包まれる「火祭り」が見どころとなっている。
1月24日に国の文化審議会が文部科学大臣に指定を答申し、3月28日付の官報で告示された。愛知県内では13件目、岡崎市内で初めて。関係者らは同日に文化庁がある京都市内に出向き、文化庁長官から証書を直接受け取った。
中根守久会長(74)は「新型コロナウイルス禍で2年間(2021、22年)は内々で行った。祭りへの思いが強くなり、組織がまとまった」、鷲見滋彦副会長(72)は「市内外にアピールしたい」、滝山寺の山田亮盛住職(73)は「寺で行う火祭りの価値が認められた。今まで通りに続けることが大事」とそれぞれ述べた。(竹内雅紀)