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東海愛知新聞

諦めなければ夢はかなう

西尾 大野精工の社長がプロレスデビュー

西尾市下羽角町の大野精工株式会社の代表取締役社長・大野龍太郎さん(35)が5月3日に名古屋市千種区で開かれるプロレス興業でプロレスラーデビューを果たす。「諦めなければ夢はかなう」を体現し、挑戦する背中を社員に見せる。(酒井希実)

小学5年生の時、友人の家で見たビデオでプロレスに魅了され、将来リングに立つ姿を夢見た。趣味で観戦を続けていたが、「新日本プロレス」の身長制限もあり、夢はいつしか諦めていた。

猪木さんを尊敬

大学卒業後、家業の後継ぎとして入社。現在は同社を含め5社を経営する。幼少期から尊敬しているアントニオ猪木さんの言葉を借りて、社員には「夢を持て」と伝えてきた。使命感を持って仕事に臨む一方、自身が夢に挑戦していないことに気付いたという。

そんな折、広報担当社員の「社長のプロレス好きを会社の認知向上に役立てられないか」という提案をきっかけに、名古屋市内にあるリング常設のプロレスバーに通い始めた。35歳でプロレスラーになった清水佑選手と出会い、清水選手の紹介でプロレスを教えてもらうこともあった。

昨年12月、清水選手の応援のため試合観戦に行くと、試合後にマイクパフォーマンスで名前を呼ばれた。「次の試合に出ないか」とあおられ、観客の前で試合出場を宣言することになった。

翌週から、同店を拠点とする団体「スポルティーバエンターテイメント」の練習生として特訓が始まった。平日の仕事後にバーで食事の提供などをして、午後9時30分ごろから日付が変わるまで練習。休日も含め、多い時で週に4日ほどトレーニングに励む。

アントニオ猪木さんの「人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に年老いていく」という言葉が胸に残る。5社経営しながらデビュー戦に向けて鍛錬する社長に、社員や取引先もエールを送っている。

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