市民が歌舞伎に挑戦
岡崎 きょうからキャスト募集
岡崎市などは、市民らをキャストにした歌舞伎公演(来年12月26日、市民会館)の出演者をきょう1日から募集する。対象は市内在住・在勤・在学の小学生以上で、募集人数は30人程度。 (犬塚誠)
来年12月26日に公演
演目は、昨年9月の「岡崎歌舞伎公演」を機に制作された「紅葉錦絵葵正夢」。天下人となった徳川家康が岡崎に戻り、亡き正室・築山御前や長男・信康などに思いをはせる中で、太平の世の構築に決意を新たにする―という筋立てだ。
市民らが演じるのは、家康や築山御前、信康、豊臣秀吉の側室・淀がそれぞれ1人で、家臣、腰元、味噌売り、まちの子がそれぞれ若干名。配役はオーディションや稽古の様子を見て決める。性別や舞台経験は問わない。
応募は、同館ホームページで入手できる応募用紙に必要事項を記入し、同館に持参、郵送(〒444―0072、岡崎市六供町出崎15の1)、ファクス(21―6973)のいずれかで提出する。5月31日必着。応募多数の場合は書類選考をする。
オーディションは、6月8日午後1時から同館リハーサル棟で、自己PRやせりふ読みなどを行う。審査には、「紅葉錦絵葵正夢」の脚本と振り付けを手掛けた日本舞踊宗家藤間流宗家・藤間勘十郎さんらが参加する。
審査通過者は、7月〜来年12月の土・日曜に月2回程度行われる稽古に参加する。稽古料は月額3000円。浴衣などの稽古着や白足袋、扇子は各自で用意する。
来年度の市制110周年を記念した取り組みで、本番当日は家康の生誕日。本年度中には練習成果を披露するプレ公演も予定している。
内田康宏市長は4月23日の定例記者会見で「家康公の功績をたたえ、市民が演じるご当地歌舞伎として受け継がれていくことが目的」と狙いを語った。