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東海愛知新聞

経験を今後に生かす

地震被災地ミャンマーで医療支援
岡崎市職員の佐藤さん

3月28日にミャンマー中部で発生した地震の被災地支援のため、独立行政法人国際協力機構(JICA)の国際緊急援助隊医療チームとして現地に派遣された岡崎市保健部生活衛生課の臨床検査技師・佐藤千歳ちとしさん(45)が5月1日、市役所で内田康宏市長に活動報告した。

自ら志願した佐藤さんは、第2次隊派遣の医療チームの一員として、4月12日に日本を出発。現地で15〜22日に活動し、26日に帰国した。外来診療を主としたチームは、延べ900人の患者の診療に当たり、唯一の臨床検査技師だった佐藤さんはマラリアの顕微鏡検査やデング熱の検査、尿検査、採血などを行った。

酷暑とスコール

ミャンマーの4月は1年で一番暑いとされる過酷な時期で、現地では気温45度超えもあり、体調を崩す隊員もいた。また、診療初日にはスコール(大雨)によって拠点とするはずだった場所が水没し、移動を余儀なくされたが、迅速な対応のおかげで診療に大きな影響はなかったという。

2年ぶり4カ国目

佐藤さんの援助隊参加は、2023年のトルコ以来で4カ国目となった。「周囲のバックアップがあったからこそ行けたと思っている。現地の方々には、とても感謝された。今後、日本が海外からの支援を受け入れる(受援の)可能性もある。そういった時に今回の経験を生かしたい」と述べた。

報告を受けた内田市長は「この経験を皆に伝えてほしい」と語り、労をねぎらった。(竹内雅紀)

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