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東海愛知新聞

みこしと山車に注目

10、11日に神明宮大祭

岡崎三大祭りの一つに数えられる「神明宮大祭」が10、11の両日、岡崎市元能見町の神明宮(能見神明宮)とその周辺で開かれる。鎌倉時代に起源を持つ伝統行事で、きらびやかな山車がまちを彩る。(犬塚誠)

10日午前10時30分からは貞寿寺(能見不動尊)前の宵祭り会場で山車ぞろえがあり、各町自慢の8台が集合する。宵闇が迫ると、ちょうちんに明かりがともされる。午後8時からは境内で手筒花火なども奉納される。

11日午前8時からは、ご神体を載せたみこしが氏子各町を巡る「御神輿渡御」。江戸時代中期からほとんど形を変えていない神事で、数百メートルの行列がまちを進む。祭礼の中でも特に重要とされる。

同日午後1時からは山車が各町で引き回される。それぞれの町に独自で伝わるおはやしに合わせて氏子町内を巡る。所々で停車し、踊り子が踊りを披露する。舞台は山車正面から引き出して設置する。

同日午後7時20分からは全ての山車が神明宮を目指す「山車宮入り」。約2時間をかけて、県道岡崎足助線(電車通り)などを一斉に行進する。境内集結後は山車の舞台で舞が奉納され、祭りは最高潮に達する。

大祭を前に各町の準備は大詰めを迎えている。今年1年間神明宮の行事を指揮する「大年番町」の松本町は4月27日、境内で踊り子の中盤リハーサルを行った。4歳〜高校1年の10人が山車の舞台で練習の成果を披露した。踊り子は本番と同じ衣装をまとい、舞台の感触や音響の具合を確認。市立広幡小学校2年の谷澤智紀君(7)は「ポーズをかっこ良くしようと頑張っている。見た人に『すごいなあ』って思ってほしい」と述べた。

まとめ役の「年行司」を務める高木康之さん(44)は「伝統的な装束や役割が残る御神輿渡御は、他ではあまり見られない行列。氏子たちの8台の山車も立派なので、しっかり見て、知ってほしい」と呼び掛ける。

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