特撮映画の着ぐるみ集結
幸田 27日から「怪獣倉庫」
幸田町内でこれまでに撮影された映画に登場した着ぐるみなどの大道具を展示して、作品の世界に浸ることができるイベント「幸田町怪獣倉庫」が27日から、町内3会場で開かれる。「癒しと怪獣のまち」をテーマに特撮映画やドラマ、アニメなどのロケ誘致に力を入れる町をアピールする。8月24日まで。 (酒井希実)
町内で撮影された
- 超伝合体ゴッドヒコザ(2022年公開)
- 突撃! 隣のUFO(23年公開)
- サイボーグ一心太助(25年公開)
―の3部作をはじめとする特撮映画で使われ、町内で保管している着ぐるみ15体ほどが勢ぞろい。①の着ぐるみは町中央公民館(月曜休館)、②は幸田中央公園管理棟(ツツジ会館)、③は初日のみ町役場内の「ハミングバードカフェ」、それ以降は町役場2階(平日のみ)に展示する。それぞれ午前9時〜午後5時。期間中はスタンプラリーを開催し、3会場を巡ってスタンプを3個集めると③のアクリルスタンドがもらえる。
同町に映画やドラマの撮影を誘致する官民一体組織「幸田フィルムズ推進協議会」と町が主催。今年は同町の夏の風物詩「幸田彦左まつり」が中止されることから、「子どもたちに夏の思い出を」との思いで企画された。イベント名は「ウルトラマン」シリーズなどを手掛ける株式会社円谷プロダクション(東京都渋谷区)が、かつて都内で特撮ヒーローや怪獣の着ぐるみなどを保管していた「怪獣倉庫」にちなんでいる。
都築数明会長によると、映画の製作時から着ぐるみを観光資源として常設展示する構想があったといい、将来的な実現を見据えて今回は期間限定で公開する。「怪獣を見て、触れ合って楽しんでほしい。これほど多くの着ぐるみを一気に見られる機会は少ない。町の財産として活用し、子どもたちが『幸田って面白い』と自慢できる町にしたい」と語る。
7月27日はオープニングイベントとして特撮映画をテーマとした「幸田怪獣マルシェ」も開かれる。午前10時〜午後3時に、ツツジ会館付近で町内の飲食店10店舗が当日までに開発する「怪獣グルメ」などを販売する。午後1時からは町役場内の「ハミングバードカフェ」で③の上映会と、3部作を手掛けた河崎実監督のトークショーを展開する。
また、同日午後4時からはJR三ヶ根駅(同町深溝)西口の「さんがね家さん」で、町内での映画やドラマ撮影時に提供している「ロケグルメ」を販売する。午後6時まで(売り切れ次第終了)。この日は全会場の共通スタンプラリーもあり、三ヶ根会場で買い物すると特撮グッズが当たる「怪獣ガチャ」に参加できる。