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東海愛知新聞

憧れの「王子」に抜てき

岡崎出身の山西菜音さん
音楽座ミュージカルで主演

全国ツアー中の音楽座ミュージカル「リトルプリンス」が10月3日に名古屋公演を迎えるのを前に、主役の王子を演じる俳優の山西菜音さん(23)=岡崎市立美川中学校出身=が7月22日、同市役所を訪れて公演をPRした。

「音楽座ミュージカル」(東京都千代田区)は、本紙エリアでは幸田町民会館などで多くの上演実績がある劇団。「リトルプリンス」はサン=テグジュペリの『星の王子さま』を原作とし、1993(平成5)年に初演された同劇団の代表作の一つだ。

山西さんは小学生の頃にミュージカルを習い始め、同館での町民参加企画「幸田ミュージカル」や2016年の岡崎市制100周年記念市民音楽劇などに出演した。音楽座に出合ったのは小学生の頃。同館での公演を見て「言葉にならないほど感動して、初めて涙が止まらない体験をした。『人生を懸けてここに挑めるな』と感じた」という。15歳から3度のオーディションを受け、2021年2月に高校3年で入団した。

「リトルプリンス」は入団を決意するきっかけになった作品。「中学に行けていない時に出合い『ただ生きているだけで、すごく幸せなことなんだな』と感じた。王子が自分に重なり、私にぴったりだってゾクゾクってきた」と振り返る。人間味のあるキャラクターに合っていたことや憧れの王子役への熱意などが認められ、看板女優とのダブルキャスト(同じ役を交代しながら演じる)で初めて主役に抜てきされた。

「笑って泣ける作品。リラックスして見てもらいながら、今までお世話になった人の顔を思い浮かべたり、誰かとのつながりを感じてもらえたら」

名古屋公演は名古屋市中区の日本特殊陶業市民会館で10月3日午後6時30分から。全席指定で6600円〜1万3200円。チケットはあす26日から、音楽座ホームページなどで予約できる。幸田町民会館でも来年1月17日に上演される。(酒井希実)

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