地域資源化を評価
岡崎の岩津城址保存会 全国コンクールで受賞
徳川家康の先祖に当たる岩津松平氏が拠点とした岩津城跡(岡崎市史跡)の整備に取り組む「岩津城址保存会」がこのほど、森林をレクリエーションの場として活用した優良事例を表彰する全国コンクール(一般社団法人全国森林レクリエーション協会主催)で、3位に相当する「会長賞」を受賞した。城跡の地域資源化に向けた取り組みが評価された。 (犬塚誠)
37回目の今回は、全国から27団体の応募があり、審査委員会による書類審査で表彰団体が決まった。保存会は、城跡が地域の文化的な財産となるように活動してきた点をアピールした。
保存会では約6年前から城跡の整備活動を展開。竹林を切り開き、市民らが散策できるようにしたほか、手作りの説明板や城の縄張り図も設置。キャラクターを通じたPRや御城印制作にも取り組んでいる。
会員は6人。保存会は活動の「責任団体」という位置付けで、“実働部隊”は「『岩津松平氏輝きの600年』推進懇話会」が担っている。城跡の整備活動は月に3回実施し、地元の中学生らも参加している。
保存会の近藤和也会長(68)=同市岩津町総代=は「賞を頂けたことには感謝の思いでいっぱい。推進懇話会の力添えもあった。整備は大変な仕事。若い担い手も探しながら、活動を続けたい」と語る。
なお、同協会の会長はプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん(92)。保存会は受賞記念品として、三浦さんからのサイン色紙も受け取った。