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東海愛知新聞

単独乗務頑張ります

外国出身バス運転士デビュー

岡崎市と名鉄バス株式会社(名古屋市中村区)、株式会社EGAO GROUP(岡崎市羽根町)が進める日本語を母語としない人に向けたバス運転士の養成プロジェクトで、第1号となる運転士がこのほど、岡崎市内で単独乗務を開始した。 (犬塚誠)

プロジェクトは公共交通の確保と維持を見据えた人材確保を目的に、昨年4月に始動した。同市は運転士の生活面の支援や広報、EGAO GROUPは人材あっせんや日本語教育、名鉄バスは免許取得支援や安全教育などをそれぞれ担当する。市内への永住促進を図る狙いもある。

プロジェクト初の運転士となったのは、ブラジル出身の鈴木健次さん(39)。昨年11月から3カ月間、EGAO GROUP運営の日本語学校で運転士向けの教育プログラムを受講。今年2月に名鉄バスに入社し、バスの運転に必要な「大型自動車第二種免許」の取得や接客技術の習得などをした後、7月23日の社内検定で合格して“独り立ち”した。

7月29日から同市内の路線で単独乗務に当たっている。担当するのは同社岡崎営業所(明大寺町)に近く、比較的走りやすい路線。8月8日には関係者向けに乗務する姿を披露し、「運転はまだ緊張するが、お客さまを無事に目的地まで送れるように安全運転に努めたい」と語った。

名鉄バスによると、同営業所では現在、プロジェクトでは2人目の参加者となるベトナム人男性が研修を受けているという。同社の瀧修一代表取締役社長は「EGAO GROUPとの連携を深めて、取り組みを定着できるように頑張りたい。一人前として育ってくれれば」と期待を込めた。

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