犯人検挙に協力を
岡崎 新堀町会社役員強殺から12年
2013(平成25)年8月に岡崎市新堀町で起きた会社役員強盗殺人事件は、未解決のまま発覚からきょう13日で丸12年。事件の風化が懸念される中、岡崎警察署や愛知県警察本部捜査1課などは12日に同市戸崎町のイオンモール岡崎で買い物客らに情報提供を求めた。(竹内雅紀)
この日は、午後1時30分〜2時30分の約1時間、加藤武嗣署長ら20人が、発生場所や犯人が当時履いていたとみられるサンダルと同じ型の写真などを載せたチラシとウエットティッシュ2000セットを買い物客らに配り、情報提供を求めた。事件翌年に同署刑事課長として捜査に携わったこともある加藤署長は「残念ながら犯人の検挙には至っていない。亡くなられた方の無念を晴らし、止まったままのご遺族の時間を取り戻すためには犯人検挙しかあり得ないと思っている。この事件に時効はない。一番怖いのはこの事件が忘れ去られること。思い出したこと、ささいなことでもいいので情報提供をお願いしたい」などと語った。
同署によると、この12年間で寄せられた情報は123件(この1年間に限ると3件)。これまでに延べ約8万3000人の捜査員が携わっており、現在は同署と県警捜査1課の15人体制で捜査している。事件に関する情報は、同署特別捜査本部(0120―110272)へ。