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東海愛知新聞

活用に向け曳家工事

岡崎 旧額田郡物産陳列所看守人室

岡崎市せきれいホールに隣接する旧額田郡公会堂および物産陳列所でこのほど、別棟の看守人室を基礎から持ち上げてそのまま移動させる「曳家工事」が行われた。ホール南側から約57メートル先の門柱南側まで動かした。 (犬塚誠)

看守人室は1913(大正2)年に建てられた木造平屋。切妻屋根で、瓦がふかれている。建築面積は53.4平方メートルで、重量は約25トン。指定文化財にはなっていない。

市教育委員会社会教育課によると、看守人室の背後にある物産陳列所を見えやすくするための工事で、解体移設よりも姿の変化が少ない曳家工事にした。作業は有限会社西川総合建設(滋賀県長浜市)が担った。

工事は7月22日〜8月上旬に実施。基礎部分をジャッキで持ち上げてホール側に引き出し、右に90度回転させてからホール駐車場を西方向へ移動させ、門柱脇に造られた新しい土台の上に据え付けた。

移動の際は建物の下に3本のレールを敷き、油圧ジャッキで建物を押した。作業員は

  1. ジャッキを押す
  2. ジャッキのコントローラー操作
  3. 建物内部でのひずみなどの確認

―の役割を分担して作業した。

総工費は約5600万円。今後は公会堂や物産陳列所と共に、2034年度以降に再活用する予定という。同課担当者は「工事をきっかけに、建物の保存や活用に理解を深めてほしい」と述べた。

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