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東海愛知新聞

心理、身体的苦痛の緩和

市民病院でのアニマルセラピー
岡崎市議会一般質問

岡崎市議会9月定例会は3日、本会議を再開。前日に続いて一般質問が行われ、中根善明(無所属・日本共産党岡崎市議団)・瀬戸清太郎(民政クラブ)・金山直樹(自民清風会)・野々山雄一郎(自民清風会)・加藤嘉哉(民政クラブ)・福田澄代(チャレンジ岡崎)・土谷直樹(公明党)の7議員が登壇した。 (竹内雅紀)

瀬戸議員が、市民病院緩和ケア病棟で2023年9月から毎月1回定期的に行われている動物介在療法(アニマルセラピー)の患者や家族に与える効果を質問した。

小林靖病院長は「主な効果として、精神面の緩和による不快な身体症状の軽減、生活の質の向上、一緒に参加した家族との会話や交流の増加、緩和ケア病棟での満足度向上などが挙げられる。緩和ケア病棟やがんサポート外来の大きな役割は、患者の苦痛の要素をスクリーニングし、患者の状態に合わせた緩和ケアを提供することであるが、アニマルセラピーは特に患者の心理的苦痛部分を緩和する役割を果たしており、結果として身体的苦痛の緩和にも良い影響を与えていると考える」と述べた。

医療機関への市独自の取り組み

金山議員が、医療機関への支援策として、岡崎市独自の取り組みを聞いた。

伊藤雅章副市長は「地域完結型医療体制の構築を目指した取り組みを進めている。最近では藤田医科大学の誘致や愛知病院の機能を岡崎市民病院へ継承する取り組み、令和6(2024)年度は市内の二次救急病院に対して医療機器の購入費補助も行っている。また、市民病院への新たな結核感染症病棟の整備計画も地域の病院や診療所への支援につながっていくものと認識している。令和8年から全国で運用が始まる『かかりつけ医機能報告制度』についても本市が中核市保健所として、愛知県から新たに事務の移管を受けて、市内医療機関の報告業務の支援、助言に当たる計画だ」と答えた。

香害の健康被害に悩む相談なし

中根議員が、柔軟剤などに含まれる化学物質の香りにより頭痛などの健康被害が生じる「香害」の健康被害相談について尋ねた。

片岡博喜保健所長は「保健所において香害による健康被害に悩む市民からの相談はこれまで受けてはいない。香りと健康被害との因果関係は不明であり、香りの感じ方には個人差があるものの、柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談が独立行政法人国民生活センターや全国の消費生活センターなどに寄せられていることから、香害で悩んでいる方々がいることは認識している」と答弁した。

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