お米応援チケット配布せず
市民向けの物価高騰対策
岡崎市議会一般質問
岡崎市議会9月定例会は4日、本会議を再開。4日目最後の一般質問が行われ、鈴木雅子(無所属・日本共産党岡崎市議団)・本多勝(無所属)・野島さつき(公明党)・磯部亮次(自民清風会)・加藤史朗(無所属)・蜂須賀一郎(自民清風会)の6議員が登壇した。 (竹内雅紀)
鈴木議員が、物価高騰対策として、過去に全市民に配布したことがある農業応援チケットのコメ版「おかざきお米応援チケット」の配布の考えを聞いた。
畔栁久司経済振興部長は「物価高騰対策として全市民に配布した農業応援チケットやおこめ券は、子どもからお年寄りまで平等に行き渡った点ではメリットがあったが、郵送代などの事務経費が大きくかかるデメリットもあった。コメの価格高騰対策は、現在国が対策を講じている状況にあるので、その動向を注視しながら、市としてできる対策は講じていくが、お米応援チケットの全市民への配布は考えていない」と述べた。
パパマイスターの体験談波及方法は
本多議員が、パパマイスターの体験談などの波及方法について質問した。
堤谷文雄こども部長は「パパマイスターを含む先輩パパの体験談やメッセージを父子手帳に掲載し、配布やホームページ掲載を通して周知している。これまでの取り組みを通してパパマイスターに認定されなかった方ともつながりを継続することで、こうした方々からの口コミにも大きな期待をしている。市内企業には令和5(2023)年度からセミナーを開催している。令和6年度は参加社数を増やすため、人材確保と定着率向上を目指すセミナーと合わせて開催した」と答えた。
条件付き延長のHPVワクチン
野島議員が、条件付きで期間が1年間延長された子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)の対象者と周知方法を尋ねた。
片岡博喜保健所長は「対象となるのは、平成9(1997)年度から平成20年度生まれの女性のうち、キャッチアップ接種期間の3年間に1回または2回接種した方に限られる。3回の接種が完了できるよう接種期間が本年度末までに延長され、2、3回目の接種を希望される方は接種券の申請が必要となる。令和7(2025)年8月末時点における該当者数は1387人で、申請済みの方は578人で全体の約41%にとどまっている。周知方法は市政だより4月号および市のホームページに掲載しており、今後もSNS等で接種勧奨するほか、9月に開催されるイベントで啓発を行う予定だ」と答弁した。