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東海愛知新聞

山間部での救助活動

岡崎市消防本部が名古屋市消防航空隊と合同訓練

岡崎市消防本部と名古屋市消防航空隊は8日、岡崎中央総合公園で山間部での救助活動を想定した訓練を合同で行った。

両機関合わせて約20人が参加。園内の「健康の森」でハチに刺されて重篤な症状が出ている男性本人からの119番通報を受けて出動するという想定で、連携を取って救出し、搬送するまでの流れを確認した。

同本部が森の中で動けない男性の元に出動した後、同本部から連絡を受けた同隊の防災ヘリ「ひでよし」が名古屋市内から駆け付けた。隊員は上空からワイヤで降下し、男性と共に巻き上げられてヘリに収容された。そのまま岡崎市民病院のヘリポートに向かうこともあるが、この日はヘリポートが空いていない状況を想定し、同園の多目的広場に着陸。男性は待っていた同本部の救急車に移され、陸路で市民病院に搬送された。航空隊に救急救命士の資格者がいれば最低限の医療行為ができるため、ヘリ内での点滴を救急隊に引き継ぐ手順も確認した。

同本部の青山将史消防司令長は「山間部での救助活動は航空機との連携が必要不可欠。連携方法や救急処置の引き継ぎについて効果的な訓練ができた。今後も迅速に人命救助できるよう訓練を継続していきたい」と述べた。

両機関の合同訓練は、水難訓練も含め年間3回行われている。岡崎市内は山間部が多いため、観光客や作業者を救助する事例があるという。陸路での救助が難しい場合は同隊に防災ヘリを要請するが、年間5回以下。職員は「機会が少ないからこそ連携する訓練が必要」と力を込めた。 (酒井希実)

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