惜敗もやりがいあり
愛教大附属岡崎中 ディベート甲子園で全国3位
愛知教育大学附属岡崎中学校のディベート同好会がこのほど、千葉市で開かれた「第30回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園2025)」の中学の部で3位に輝いた。入賞は優勝した昨年に続き2年連続。 (犬塚誠)
競技ディベートは事前に発表されたテーマについて、4人対4人で肯定側と否定側に分かれて議論を戦わせるもので、審判を納得させた側が「勝ち」となる。肯定・否定側のどちらで戦うかは試合直前まで知らされない。
今回のテーマは「日本は中学生以下のSNSの利用を全面的に禁止すべきである。是か非か」。全国大会には各地区の予選を勝ち上がった24校が集まった。同校は東海地区予選で優勝し、2年連続の出場を決めた。
メンバーは3年の鈴木咲菜さん(14)、岡野真帆さん(15)、花尻孝太郎君(14)、丸地愛子さん(14)、山下栞奈さん(14)と2年の古川咲希子さん(14)の6人。鈴木さんと岡野さんは昨年に続く出場で経験を生かした。
立場ごとに「性犯罪が減る」「子どもの居場所が少なくなる」といったメリット・デメリットを主張しながら議論を展開。715点に及ぶ参考資料の集積や、半年間で82試合実施した他校との練習試合の成果を発揮した。
「前回王者」として臨んだ今大会。予選段階から他校に“マーク”されるなどプレッシャーを感じる場面もあったという。ただ、準決勝で惜敗するまで失点はゼロ。王者の威信を見せつけて戦い抜いた。
鈴木さんは「決勝に行けなかったのは悔しいが、シーズンを通して昨年よりもやりがいがあった。後輩たちには私たちが達成できなかった優勝を目指して、いろんな学校を研究してほしい」と晴れやかに語った。