今度こそ日本一に
岡崎高校1年 金山咲希さん
全国剣詩舞コンクール出場
県立岡崎高校1年の金山咲希さん(16)=岡崎市立六ツ美中学校出身=が「令和7年度全国剣詩舞コンクール決勝大会」(23日・兵庫県姫路市)に出場する。初出場だった昨年は準優勝。「今度こそ日本一になりたい」と強い意志を持って臨む。 (竹内雅紀)
剣詩舞は吟詠に合わせて袴姿で踊る古典芸道。模造刀や扇子を手にして踊るのが剣舞、模造刀を持たずに扇子のみで踊るのが詩舞となっている。金山さんは、男女問わず高校生までが対象の「剣舞少年の部」に2年連続で出場。2分30秒という短い表現時間の中で目線や姿勢、模造刀の構え方、発声などに気を配る。
今年7月に刈谷市内で開かれた中部地区大会で優勝し、全国大会行きを決めたが、自己採点は「65〜70点」と厳しめ。「ささいなミスが多かった。全国大会では完璧にしたい」と語る。
優勝経験者は出場資格がない。そのため、昨年準優勝した金山さんは頂点に最も近い位置にいると思われがちだが「緊張感を持って臨みたい」と気を引き締める。
吟題は「両英雄」。幕末の江戸城無血開城の立役者となった西郷隆盛と勝海舟を指し、金山さんは西郷を中心に演じるという。表情の変化がポイントになり、普段の稽古から動きのメリハリも意識して取り組んでいる。「表情はもちろん、指先や足先の向きなど細かい部分を考えながら稽古している。しなやかさと強さをうまく表現したい」と意欲的だ。
金山さんを指導する佐野東心さん(46)は「本番で落ち着いてできるよう力を抜く練習をしている。この1年で成長した部分を踊りに生かせたら」と期待する。