小屋や石で快適に
不動産会社が市に寄贈
不動産業の株式会社オープンハウス・ディベロップメント名古屋支社(名古屋市中村区)はこのほど、岡崎市東公園動物園にウサギ小屋1棟と、動物が乗って涼む「ひんやりストーン」30枚(計29万7940円相当)を寄贈した。 (犬塚誠)
ウサギ小屋は木造で高さ50センチほど。世界最大級のウサギ「フレミッシュジャイアント」が使う。集団で行動する習性を踏まえて入り口を4カ所に設け、複数匹が一斉に入れるようにした。屋根には断熱材を施したほか、内部の天井付近には凍ったペットボトルを入れて内部を冷やすこともできる。
ひんやりストーンは御影石製。自動車部品メーカーの株式会社アイシン(刈谷市)が検査に使用していた石材を再利用している。加工は有限会社稲垣石材店(岡崎市上佐々木町)が担当。けが防止のための面取りや滑り防止のための溝切りを施したほか、なめらかさを出すために表面を研磨している。
同支社は7月、同市明大寺本町に営業センターを開設した。地域の子育て世代に向けた貢献をしようと、親子連れの利用が多い同園に協力を打診。ウサギ小屋の狭小・老朽化の話を聞いたことから話が進んだ。アイシンと稲垣石材店の2社とは岡崎ビジネスサポートセンターを介してつながりがあったという。
16日は同市役所で3社の代表者が感謝状を受け取った。オープンハウス・ディベロップメントの大津年弘広告宣伝課長(45)は「住宅は造ってきたが、ウサギ小屋を作るのは前代未聞だった。地元の方に愛してもらえれば」、内田康宏市長は「飼育員と何度も話し合い、要望を取り入れてもらった。動物たちも快適に過ごせると思う」とそれぞれ述べた。
