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東海愛知新聞

蔦重と岡崎の関わり

三河武士のやかた家康館
江戸時代の狂歌など紹介

岡崎公園内の三河武士のやかた家康館で、ミニ企画展「蔦屋重三郎と岡崎―狂歌師・三笑家資料を中心に」が開かれている。11月30日まで。10月31日までの前期、11月1~14日の中期、11月15日からの後期で、それぞれ展示内容は異なる。

現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう―蔦重栄華乃夢噺」の主人公で江戸時代の版元・蔦屋重三郎(蔦重)や、同時代に岡崎市内で栄えた三河木綿問屋・深見家の当主で狂歌師としても活躍した「浅倉庵三笑」らに関する資料を全期間合わせて約20点紹介。深見家は江戸で蔦重の書店「耕書堂」の近くに店を構え、ドラマにも登場する作家や狂歌師、蔦重とも交流があったとされる。

浮世絵師の葛飾北斎が江戸の名所を描いた狂歌絵本『狂歌東遊』には、全国の狂歌師と並んで浅倉庵三笑の名前が見られる。また、北斎が東海道の宿場を描いた摺物(小型の浮世絵の一種)『春興五十三駄之内』では岡崎城や矢作橋などの岡崎の風景と共に、浅倉庵三笑を含む三河の狂歌師の狂歌が収められている。全期間を通して展示される江戸時代の切子灯籠は深見家で発見されたもので、展示されるのは今回が初めて。収納箱の裏には狂歌が書かれている。

担当者は「江戸時代に活躍した狂歌師が岡崎にもおり、蔦重たちと交流があったことを知ってもらいたい。岡崎の歴史を知る一助になれば」と期待を込めている。

入館料は中学生以上400円、5歳以上200円(市民は高校生以上200円、中学生以下は無料)。午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。期間中は無休。 (酒井希実)

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