13年ぶり一般公開
岡崎市六供配水場
30人が近代建築堪能
岡崎市六供配水場が8日、一般公開された。「あいちのたてもの博覧会」の一環で、事前に申し込んだ30人が参加。装飾性豊かなデザインが残る、昭和初期に建造された配水塔と旧ポンプ室を見学した。
市上下水道局水道浄水課によると、一般公開は2012(平成24)年度以来13年ぶり。配水塔と旧ポンプ室が、公益社団法人土木学会(東京都新宿区)が選ぶ「土木遺産」に登録されたことに合わせて行われた。
高さ17.2メートルの配水塔では、約70段の階段を上って屋上へ。西日が差し込む中、市内を360度見渡せる場所から絶景を楽しんだ。階段の途中に付けられた小窓からは、放射状に伸びる8本のはりが貯蔵された水に映る様子を眺めた。
旧ポンプ室では出入り口の左右にはめ込まれたステンドグラスや、柱上部の華やかな装飾に見入った。水質測定に使われていた地下室にも潜入。実用性と装飾性を兼ね備えた造りに目を輝かせた。
豊田市の内山直子さん(45)は「凝った装飾など、建物ごとに個性がある点がすごい」と驚いていた。(犬塚誠)
