5年連続日本一
岡崎 “先生たち”作の教材
岡崎市内の公立小中学校教員による任意組織「おかざき映像教材研究会」が2024年度に制作した小中学生向けの映像教材2作品が、本年度の「全国自作視聴覚教材コンクール」で最優秀賞に輝いた。同会の最優秀賞受賞は5年連続。優秀賞にも1作品が選ばれた。(犬塚誠)
郷土に根ざし 分かりやすく
15作品が集まった小学校部門では「岡崎の石工技術を守る―新しい意思で紡ぐ人々」が、5作品が競った中学校部門では「持続可能な『オクオカ』を目指して―放置竹林と竹千代ポーク」がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
「郷土に根ざした分かりやすい教材を」を合言葉に、構成から取材、撮影、編集までを“先生たち”が担当。伝統工芸の現状や新たな発展形、放置竹林の解消に向けて奮闘する地域住民の姿などを描き出した。
作品はいずれも授業での活用を想定したもの。単なる石工品紹介とならぬように消費者の声を入れたり、放置竹林対策から生まれた新商品を紹介して取り組みの持続可能性を強調したりと、教材としての面を重視した。
中学校部門優秀賞の「くらしの中のレンズ―光の性質を利用して」の制作に当たっては、市内の眼鏡レンズメーカーを取材。社員にインタビューを行うととともに、専門的な説明には実験も追加して原理を説明した。
入賞作品を手掛けた酒井雄一(市立甲山中)、忠内亮太(市立岡崎小)、山本悠司(市立竜海中)の3教諭は「大変名誉な賞でうれしい。たくさんの人の意見で良い作品となったので、子どもたちにも還元したい」と述べた。
