SNS型詐欺 要注意
被害者の男女に聞く
SNSを利用した投資・ロマンス詐欺の被害が増えている。岡崎警察署管内(岡崎市、幸田町)では昨年1年間に120件の被害があり、被害総額は10億円に上った。今年に入ってわずか2カ月間で既に29件・3億1622万円(共に暫定値)の被害が報告されている。実際に被害に遭った市内の男女に話を聞いた。 (竹内雅紀)
50代女性は昨年秋にSNS型投資詐欺で350万円の被害に遭った。知人のインスタグラムに投資勉強会が掲載されており、未経験だが「興味があった」という女性は、送られてきた情報をもとに勉強会に関するやり取りを無料通信アプリ「LINE」で始めた。その後、「未公開株を買う抽選券が当たった」などの名目で何回かにわたって毎回異なる個人口座に振り込みを誘導された。
2回目の未公開株の抽選券当選時に800万円の振り込みを要求され、詐欺と確信した。「話がうまく、身近に感じてしまった。許せない。1人で決断せずに周囲に相談すべきだった」と反省する。
40代男性は昨年末にニセ警察詐欺で300万円の被害に遭った。警視庁の警察官を名乗る男から国際電話があり、特殊詐欺の犯人を逮捕したところ、男性のクレジットカードが見つかったという旨の連絡を受けた。その後、LINEを通じて警察手帳の画像を見せられ、「信じてしまった」と男性。事情聴取の中でも相手が男性の住所や氏名を把握していたため、信用してしまったという。
カードが不正利用されていないことを証明するために口座の資金を動かす必要があるとされ、金を指定口座に振り込むよう要求があり、男性は100万円と200万円を振り込んでしまった。「被疑者にされており、潔白を証明したかった。起訴される話も持ち出され、焦った」と振り返る。「自分がためたお金が犯罪に使われる可能性がある。悔しい」
男性によると、水面下での捜査のため口外を禁止されており、周囲に相談できなったという。年明けに詐欺に遭っている可能性を知らせる何者からのメッセージがLINEで届き、詐欺に気づいたという。「ひっかかるのに年齢は関係ない。無知なことで被害に遭う。気を付けてほしい」と男性は伝える。
同署などは「警察はLINEを使わない」と強調している。
