食で心を癒やす
岡崎市 犯罪被害者配食で支援へ
岡崎市と社会福祉法人愛恵協会(同市舞木町)、ウナギ料理で知られる「おぎ乃」(同市井田新町)は24日、犯罪被害者らの支援に向けた協定を結んだ。日常生活が難しい被害者らに弁当を届ける。費用は市が負担する。(犬塚誠)
被害者本人やその家族に向けた取り組み。配食サービスは1日1回、最長30日間利用できる。被害者や警察などからの申し出に基づき、「料理や買い物が難しい」などの要件に当てはまればサービスを受けられる。
同様の協定を結ぶ自治体は、県内では名古屋市に次いで2例目となる。岡崎市では2024年4月1日に犯罪被害者等支援条例を施行。配食とホームヘルプサービスを柱とした支援体制の構築を目指してきた。
今回同市と協定を結んだ2者は、市ホームページの募集情報を見て協力を申し出た。愛恵協会は一人暮らしの高齢者に向けた配食サービス、おぎ乃は老人ホームへの配食や市民病院、保育園での給食で経験がある。
24日の締結式で愛恵協会の杉山直人理事長(69)は「この業務協定は福祉の垣根を越えた新たな展開となる」、おぎ乃の荻野善一代表(52)は「食事を通して被害者の病んだ心が癒やされれば」とそれぞれ述べた。
同市防犯交通安全課によると、協力事業者の募集は4月1日からも随時行う予定。内田康宏市長は「被害に遭った人やその家族の生活上の負担は大きい。(協定は)1日も早く日常を取り戻す上で大きな支えとなる」と語った。
